日記に似た何か:Kindle Unlimitedを半年くらい使ってみました。

 

ということで、というわけではないのだけれども、Kindle Unlimitedが定期的にやっている、入会99円キャンペーンに乗っかって、半年強が経過しました。

 

そこそこ知見とか、自分の中で溜まってきたので、ここらで一旦まとめてみようかな、みたいな。

 

功罪含め、気になっている人がいたら参考になれば、ありがたく?

 

とりあえずの体験

 

やっぱり初月以降は月額980円がかかっているのと、20冊の貸出制限があるっていうのが、ミソ。

 

これを返却しなきゃ、次の本を借りれない!っていう感覚と、このサービス、月額でお金支払っているんだよなーっていう気分のダブルパンチがあるので、本を読もう、読まなければ!って気持ちにさせてくれる。

 

それがサンクコストバイアスだとしても、積読した本を読まないっていうことの習慣から脱却できたのはちょっと良かった。

 

ただ、サンクコストバイアスって結局は焦燥感だから、ちょっと心理的負担がかかっているっていうのはあるし、読書って心理的負担をかけてやるもの?っていう疑問感がないと言えば嘘になる。

 

蔵書が限定されているという意味では、図書館に近い感覚だけれども、少なくとも、Kindle Unlimitedの語感から感じる、「無限の蔵書にアクセスできる!」っていう自由さからは程遠いかな。

 

良いなと思った点:

・雑誌に手を伸ばすということをまたできるようになった。

個人的に、一番おっきいかも。テレビとかと一緒で、雑誌って手を伸ばすことがなくなったら本当に手が伸びなくなるものだと思うのだけれども、ワンクリックで読めるっていうのは、結構大きい。

 

・一般書だけかと思ったら、結構専門書もあること

存外に専門書があるのは結構嬉しい点。特に、岩波科学ライブラリーや思考のフロンティアあたりがあるのはかなりアド。

あと、類似の話だけれども、やっぱり英語の蔵書の多さは結構でかいので、ふんふん言いながら読んでる。

 

・Unlimitedの蔵書の中に読みたい本がない!っていうのは、あんまりない。

特定の本がない!ってことではなく、興味を引かれる本が一切ない!ってことがないの意。特定の本がないはまぁ、よくある。

なので、少なくとも、特定の本を読むためのサービスではなく(もちろん、気になっていた本があったら借りるけど、率先してはしない)、Unlimited入りしている本の中で、面白そうな本、気になってた本などを試し読みするのがいい使い道かなって。

 

悪いなと思った点:

・検索性が悪い

特に、オススメ欄と、ランキング以外の漫画へのアクセス方法が実質ないのは、かなり辛い。知らないものに出会いたい欲が満たされない。そういう意味では、やっぱり本屋や図書館とは違うジャンルの読書体験。なので、本屋に行きたい欲とかは全然満たされない。

 

・アプリでしか開けないのに、アプリだとエラーが出る本が稀にある

私の環境かもしれないけど、だいぶ致命的。ただ、こればっかりはどうしよもないのでどうしよもないのだけれども、アプリオンリーの本は七割くらいこのエラーが出るので、もうアプリオンリーの本は半場諦めるしかない。

 

・似たような本ばかりおすすめされる。

検索性が悪い話と、Amazonそもそもの問題の複合ではあるのだけれども。

私は、Amazonのオススメ欄もそんなに嫌いじゃないし、欠点も多いけど、それはそれで良い部分もあるし、そこで出会った本で、すごく好きになった本も幾つかあるっていうのは常々思ってて、だから、それをとやかく言うつもりはそこまでないのだけれども…

ただ、似たような本、前にオススメされて興味がわかなくて読んでない本、十何冊もあるシリーズなどがオススメ欄に、ずら~~って並んでいると、やっぱりスクロールする気は失せてしまう。

良くも悪くもないけど、特徴的だなと思った点:

・貸出制限の数が20冊

20冊が多いか少ないかは人によるだろうけど、個人的には少し少ないかな、といったところ。
私の枠は、だいたい、ちびちび読んでいくことになる学術書と英語の本が十冊、その次に遅い一般小説が二、三冊、ラノベが五、六冊、漫画が二、三冊って感じで埋まってる。
となると、当然、結構常に貸出上限いっぱいいっぱいを借りてることになる。
50はいらないけど、30はほしいかな~っていうのが常。特に、貸出しないとダウンロードできないので、出先に漫画持ってくのができないのはちょっと痛い。

 

・だいたいシリーズ物(特に漫画)は一巻だけUnlimitedが多い

これは仕方ないといえば仕方ないし、当たり前といえば当たり前。

それに、個人的にはやっぱり気に入った作品は自分の手で揃えたいという思いがあるので、二巻以降は買ってね!ってシステムは嫌いではない。

ただ、昔は漫画喫茶に行かないと、こういう一巻だけの乱読はできなかったのだけれども、それが家でのほほんとできるのは結構良い。

特に、最近はサンプル部分がある漫画も増えてきたとは言え、やっぱり一巻を一冊丸々読まないとそれが好きか嫌いかわからないってのはおうおうにしてあるので。

 

・明日サービス終了しても、そこまで困ることはない。

トゥィットゥアーとかの、サービスを人質を取られている!って感覚はあんまりない。返さないと借りれないっていう結構使用感は図書館に近いし。

ただ、Kindleにそもそも読殺与奪の権を奪われていると言えば、まぁ、そうなので、ものは考えよう。

 

総評

概ね、

 

1. 読書を習慣づけるものとして

2. 漫画の一巻をシリーズの味見として読むものとして

 

の二つとしてはそこそこ良いサービスかな、といった感じ。

 

ただ、前者はちょっと焦燥感が強くて心理的にちょっと辛いのと、後者はやっぱり蔵書の少なさ(というか偏りかな)が結構気になる。一巻はUnlimitedで借りて読む習慣がつくと、このシリーズ気になってるけど、一巻Unlimitedにないな~、となりがち。

 

ただ、限られた蔵書の中でも気になった作品を読むのは、嫌いじゃない。

 

とりあえず、功罪あるけれども、割りと楽しくはあるので、一年はつづけてみようかなといった感じ。

 

参考になれば、幸いかも?

 

Unlimited読書履歴

(特に良かった本は☆印)

 

新しく読んだ本

☆友人キャラは大変ですか?
・独創短編シリーズ2 野崎まど劇場(笑)
・辺境の老騎士 I
ライトノベルの新潮流(その進化と変容の道筋を読み解く!)
☆NO推理、NO探偵?
ギリシャSF傑作選 ノヴァ・ヘラス 
・その可能性はすでに考えた
・胎列霊算庫15兆年譚 -Blood-Wheel ENGINE-
ノワールドール
・君が、仲間を殺した数

新しく読んだ漫画(基本一巻だけ)

☆河畔の街のセリーヌ
ダンジョン飯
・転生したら皇帝でした~生まれながらの皇帝はこの先生き残れるか~@COMIC
・無口な公爵令嬢と冷徹な皇帝 ~前世拾った子供が皇帝になっていました~
☆まがいもの令嬢から愛され薬師になりました
・捨てられ男爵令嬢は黒騎士様のお気に入り
・伯爵令嬢は犬猿の仲のエリート騎士と強制的につがいにさせられる
☆歴史に残る悪女になるぞ 悪役令嬢になるほど王子の溺愛は加速するようです!
魔法科高校の劣等生 師族会議編
・金貨一枚で変わる冒険者生活
無能なナナ
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
ソード・オラトリア
・みなそこにて
・森の端っこのちび魔女さん
☆瑠璃の宝石
魔法少女特殊戦あすか
帰宅部活動記録
絶園のテンペスト
男子高校生の日常
PandoraHearts 
☆マグダラで眠れ
・アニウッド大通り
・怜-Toki-
ACCA13区監察課
・俺の現実は恋愛ゲーム?? ~かと思ったら命がけのゲームだった~
・七聖剣と魔剣の姫
・裏世界ピクニック
・氷属性男子とクールな同僚女子
・おじさまと猫
☆悲劇の元凶と成る最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします
・侍女なのに…聖剣を抜いてしまった!
田中くんはいつもけだるげ
・高2にタイムリープした俺が、当時好きだった先生に告った結果
☆元、落ちこぼれ公爵令嬢です。
・王妃になる予定でしたが、偽聖女の汚名を着せられたので逃亡したら、皇太子に溺愛されました。そちらもどうぞお幸せに。
・関係改善をあきらめて距離をおいたら、塩対応だった婚約者が絡んでくるようになりました
・恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら―@COMIC
・貧乏国家の黒字改革〜金儲けのためなら手段を選ばない俺が、なぜか絶賛されている件について
・転生したら悪役令嬢だったので引きニートになります
☆私を殺そうとした国でも救わなきゃダメですか? 

Unlimitedで再読した本

・独創短編シリーズ 野崎まど劇場
スレイヤーズ1
遊撃宇宙戦艦ナデシコ1~4
サトラレ
きまぐれオレンジ☆ロード

偶に読む雑誌

・ムー
ファミ通
ヤングエース
BRUTUS
・東京カレンダー
東洋経済

読まずに返却した本

・あの日、神様に願ったことはII girls in the gold light